パイオニア2015
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大阪大学 基礎工学部18合成化学コース【化学応用科学科】 コースの特徴 複雑な生命現象もその根元をたどっていくと実に巧妙な分子の働きに支えられています。情報やエレクトロニクスを支える材料をはじめ、21世紀に要求される優れた機能を持つ材料を作り出すには、その働きを分子のレベルで理解することが不可欠です。 また、これまで人類の生活を豊かにしてきた化学は、環境問題をはじめ、資源、エネルギー、食糧、人口問題など人類の生存を脅かす問題の解決にも重要な役割を果たすことが期待されています。 合成化学コースでは、化合物の新しい合成法の開発、化合物や物質の構造、化学結合や化学反応全般にわたる基礎研究とともに、これらの基礎研究に立脚した先進的な応用にも注目した研究を活発に行っています。2大講座(分属予定人数:40人程度)Chemistry 学びの内容 化学の基礎である「元素の自由な組み合わせによる新しい化合物の合成」の研究・教育を行っています。コースは、有機化学系、高分子化学系、無機化学系、物理化学系などに分かれた7つの研究グループで構成。環境に適合した合成反応の開発、ナノテクノロジーの基盤となる高度な機能性有機分子・高分子・有機金属分子・超微粒子から機能性界面創成、遺伝情報伝達や光合成に関連する重要な生体分子機能の解明やその利用まで幅広く学びます。 教育は、基礎工学研究科・物質創成専攻・機能物質化学領域の「合成化学講座」「機能化学講座」、未来物質領域の「新物質創製講座」「微小物質ダイナミクス講座」、太陽エネルギーの化学変換の研究を進める「太陽エネルギー化学研究センター」の教員が担当します。ここがオモシロイ 私たちの回りには医薬品やプラスチック製品など多くの有機化合物がありますが、私たちの身体も有機分子でできており、生命現象は酵素が触媒として働く様々な化学反応の積み重ねであると言えます。そのような視点で見ると、化学と生物学の間に垣根はありません。生体分子の立体構造を原子レベルで解明する構造生物学の発展により、多くの生命現象を化学構造式と反応式で表すことができるようになってきました。また、タンパク質や核酸の部分構造を化学的に合成する方法が確立されているだけでなく、生体分子の分析にも化学が使われています。例えば、生物学の研究に欠かせない遺伝情報の解析や犯罪捜査で威力を発揮するDNA型鑑定にも核酸関連化合物の合成研究の成果が利用されています。 合成化学コースでは有機化学と物理化学を中心に無機化学や高分子化学などを学びますが、化学の知識があれば原子や分子を扱う構造生物学や分子生物学を理解することは容易ですので、将来の進路としてライフサイエンスの分野も一つの選択肢となります。化学合成したDNA断片を分析している大学院生ライフサイエンスの基礎としての化学

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