パイオニア2015
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大阪大学 基礎工学部22出身者が語る◎合成化学コース【化学応用科学科】「もうかれこれ10年は化学の世界にいることになりますね」と語るのは、高等専門学校の応用化学科から3年次編入した菊川結希子さん。中学時代から化学が好きで「もうこの道しかない」と決め、高専の応用化学科に入った。 高専では念願かなって、メーカーで即戦力となれる力を養っていったが、「もっと基礎研究がしたい」と理学と工学が融合した基礎工学部に編入した。「何でもやってみる」人が向く 入学後は、高専で鍛えた能力のおかげで授業や実験で後れをとることはなかった。基礎工学部の特徴の一つに「科学を幅広く学ぶカリキュラム」がある。菊川さんは「高専のときから興味を持ったことは何でも勉強していました。飽きっぽいとChemistry究チームは博士課程2年生、修士課程1年生との3人組で、実験などでの細々したことは修士1年生に、研究の方向性など大きなことは博士2年生にと、レベルに合わせて相談できたからだ。社会的、国際的な活躍の場 そして菊川さんはこれまでに2回の学術的な受賞と、ドイツのアーヘン工科大学に2回、3カ月ずつ短期留学する機会を得た。充実した研究ができている証拠だ。 真島和志教授もアドバイスする。「合成化学コースでは、同じ化学といっても様々なことをしている研究室があり、化学が好きであるならばどこかには興味を持つはず。がんばり次第で菊川さんのように受賞や海外留学などのチャンスがあるのも特徴です」。言えるかもしれませんね」と笑うが、何でもとりあえずやってみるという性格の持ち主は、基礎工学部に向いているということだろう。 現在の所属研究室である真島研究室に入った理由をこう語る。「ここに入って勉強していくうちに、『環境に優しい化学』に興味を持ち始めました。化学反応の際に出てしまう『ゴミ』をどう減らすかという研究を進めている真島先生の研究室を選んだのです」。 4年次に研究室へ配属されると、「1つ上の先輩、つまり修士1年生が『1年違うだけでこんなに!』と思うほど何でも知ってるし、何でもできるんです。私はこんなレベルまで行けるだろうかと少し不安になりました」。しかしその不安も、研究が進むにつれて解消されていく。所属した研真島和志(ましま・かずし)教授[左]基礎工学部・化学応用科学科・合成化学コース教授菊川結希子(きくがわ・ゆきこ)さん[右]合成化学コース出身/基礎工学研究科・物質創成専攻・機能物質化学領域・博士後期課程修了株式会社ノリタケカンパニーリミテド①研究室で試料を配合しているところ②グローブボックスの中は無酸素。酸化しやすい試料はここで扱う③質量分析装置で試料を分析する

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