パイオニア2015
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大阪大学 基礎工学部38大阪大学 基礎工学部38極限科学センター未来研究推進センター大学院基礎工学研究科附属の研究施設超高圧を発生させるために用いられるダイヤモンド・アンビル・セル(DAC)。対向に配置したダイヤモンドで試料を加圧する先端エレクトロニクス研究部門が保有する、世界最高性能の非接触原子間力顕微鏡の内部フェムト秒時間分解レーザー測定システム。フェムト秒レーザーを組み合わせ、分子系の超高速電子移動、励起エネルギー移動や化学結合の生成、切断の過程を直接とらえるSPring-8に設置された非球面ミラーチェンバーと硬X線励起光電子分光装置。SPring-8の高輝度放射光を用いることで測定試料上のスポットサイズ25×25μm2、相対エネルギー分解能<10-5を達成するCenter for Science and Technology under Extreme ConditionsCenter for Promotion of Advanced Interdisciplinary Research 待兼山のふもとの一角にある大学院基礎工学研究科附属「極限科学センター」は、1986年に科学技術の原点にある基礎的諸量の極限状態を実現することにより物質科学の基礎と応用研究を統合的に行うことを目的として大阪大学「極限物質研究センター」として発足し、以来、超高圧、超強磁場、超微細構造という極限状態において発現する極限量子科学に関して世界を先導する研究成果を挙げ発展してきました。 2014年には、学内外組織との連携や国際連携を通じて極限状態における新しい学術領域を創成することを目的として、「超高圧研究部門」と「先端エレクトロニクス部門」ならびに「国際連携部門」からなる基礎工学研究科附属「極限科学センター」に改組しました。 「超高圧研究部門」では、超高圧を機軸とする複合極限状態における物質の基礎物性の解明およびその知見に基づく新物質合成への展開を、「先端エレクトロニクス研究部門」では物質の極微細構造の観測ならびに物性計測技術の開発及び先端的エレクトロニクスへの応用展開を、「国際連携部門」では極限環境下における新物質・材料・素子の開発と学理の探求に関する国際共同研究の推進を目指しています。 基礎工学研究科では、2002年度より、部局独自の研究組織として、未来研究ラボシステムを設置し、異なる専門分野の融合から新しい研究の芽を涵養して、未来志向型の研究や独創的な新領域の創成につながる研究を展開してきました。第二期中期目標中期計画においては、未来研究ラボシステムを発展させて研究拠点を形成し、当該分野の学際融合研究を格段に進展させることを計画しました。一方、2009年度からは、特別経費の配分を受け、「物質の量子機能解明と未来型機能材料創出事業」を推進し、大型装置を整備するとともに、大型放射光施設(SPring-8)関係機関や情報通信研究機構(NICT)、産業技術総合研究所(AIST)との連携を深めてきました。 このような状況を踏まえ、領域横断および異分野融合による萌芽研究を推進するとともに、他機関との研究連携を積極的に行い、広範な領域において新学術領域の創生を目指すことを目的とした研究拠点として、2014年4月、「未来研究推進センター」を設置しました。 センターは、光量子研究部門、未来研究部門、AIST連携部門、NICT連携部門、SPring-8連携部門の5部門から構成し、研究室の枠を越えた共同研究を推進し、本部局の理念である複合学際領域の開拓を行います。

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