2014基礎工学部要覧_和文
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49資  料未来研究ラボシステム 基礎工学研究科では、異なる基盤専門の融合から新しい研究の芽が育つというこれまでの経験から、平成14年度より、専攻や領域の枠組みを超えた研究組織「未来研究ラボシステム(Multi-disciplinary Research Laboratory)」を設置し、未来志向型の研究や独創的な新領域の創成につながる研究を育ててきました。そこでは、新しい原理原則から未来基盤領域の形成を目指す基盤研究、原理原則は確立していても技術的にはまだ萌芽的である応用開拓研究、複数の若手研究者で組織し、学際的研究組織への発展を目指す若手研究、研究科の発展に寄与する新しいシステムや企画を含む教育的研究活動を公募し、書類審査やヒアリングによって研究課題を選考してきました。採択された研究にはラボ長を置き、独立した研究室として活動できるように、研究費(平成25年度は総額1,400万円)の配分やオープンラボスペースの提供、RAの配置などの研究支援を行ってきました。こうした活動の結果、非線形をキーワードにした学際融合研究拠点の形成、再生医療の産業化を目指した分野横断的な研究、物質循環とエネルギー利用システムを取り扱う環境調和型の先端科学技術の確立と循環型持続性社会を目指す総合環境科学の創成、ロボティクス研究と関連した文理融合プロジェクト、ナノテクノロジー、神経生理学および臨床医学を融合した細胞機能診断技術の創成など、本研究科発のユニークな学際研究が生まれてきました。また、学際融合を目指す本システムの特徴を生かして国際化に向けた教育も行ってきました。これらの取り組みは、本研究科の学際融合研究や国際交流推進の原動力となり、戦略的創造研究推進事業(JST)、若手研究者海外派遣事業(JSPS)、最先端・次世代研究開発支援プログラム(JSPS)などの採択、若手教員のプロモート等につながりました。未来研究ラボシステムでは、今後も国内外の研究機関等との連携を深め、さらに新しい学際領域を開拓していきます。(http://sigma-mrl.net)基盤研究(拠点形成)・数理・統計ファイナンスの研究・教育拠点形成に向けた活動(関根 順 教授)・超広帯域分光による多階層ダイナミクス拠点形成(芦田昌明 教授)・バルクマテリアル合成に基づく物質・材料研究の新潮流創出(戸部義人 教授)・金属間協奏作用を活かした均一系多核金属錯体触媒(真島和志 教授)展開研究・細胞間相互作用を再現した創薬支援ツールおよびその評価法の開発(境 慎司 准教授)・シリコンナノ材料を用いたレアメタルフリー白色LED素子の開発(荒 正人 助教)・情報論的階層性に注目したビッグデータ解析基盤の構築と応用(清野 健 准教授)若手共同研究・タンパク質構造機能相関解明に向けたテラヘルツ波帯変調分光システムの開発(久武信太郎 助教)・血小板生産の高効率化を目指した造血幹細胞の巨核球分化誘導メカニズムの理解(尾島由紘 助教)・深海における重油・ガス流出域のリアルタイムセンシング技術の開発(高木洋平 助教)・メカノバイオマイクロデバイスの開発と幹細胞培養への応用(清水一憲 助教)若手個人研究・異種金属間の相乗効果を利用した新規触媒系の開発(喜多祐介 助教)・核酸アプタマーを基盤とした機能性バイオミメティック分子の開発(山元淳平 助教)・細胞解析用リアルタイム局所化学刺激システムの開発と応用(小嶋 勝 助教)・テクスチャ生成技術に基づく疎な3次元点群からの密な三次元形状の復元(池田 聖 助教)・電気二重層トランジスタ動作下の直接チャネル観察(横田泰之 助教)・外場による結晶カイラリティ制御に向けた実験的研究 (木村健太 助教)(カッコ内はラボ長)平成25年度の研究課題(a) 水熱合成法により作製した結晶シリコンナノチューブ(SiNT)の透過電子顕微鏡像。約120°の角度で折れ曲がっている。(荒正人)分化誘導処理したK562細胞の長時間ライブセルイメージング:(A)は位相差像,(B)はヘキスト33342による細胞核の染色像。(尾島由紘)

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