基礎工学部の特徴

科学と技術の先端を切り拓く

基礎工学部は、国立大学の中で唯一、大阪大学にのみ設置されている学部です。21世紀の科学と技術のパイオニアをめざし、科学と技術の先端的領域を切り拓く研究を行うとともに、活力あふれる応用力を持った国際的に活躍できる有能な人材育成に取り組んでいるユニークな学部です。

基礎工学部は1961(昭和36)年、工学部や理学部の枠を越えて「科学と技術の融合による科学技術の根本的な開発、それにより人類の真の文化を創造する学部」という理念のもとに設立されました。科学の新発見が新しい技術を生み、発展した技術により科学の新発見を可能にします。このように、科学と技術はその進展のためには切っても切れない関係にあります。

基礎工学部では、21世紀に求められる科学技術の分野での先端的・先導的研究と並行して、基礎科学の要素を十分に積み、柔軟性と創造性を持つ科学技術者の人材育成に取り組んでいます。技術革新が著しい工学においては、柔軟性・応用力、独創性・創造力が大事ですが、これらは基礎科学の素養を身につけることによって培われるのです。また、本学部では、学部の3年次からの大学院進学や、学部から異なる分野への大学院進学など、新しい教育を大阪大学でトップを切って進めています。学部学生の70%以上の学生が大学院に進学して、世界レベルの基礎的研究・応用的研究に取り組んでいます。学部あるいは大学院を終えて、多種多様な企業・研究機関などに進出した先輩は、それぞれの分野で指導的な技術者・管理者・研究者として活躍しています。

基礎工学部の歴史

理工の枠にとらわれぬユニークさ

1961(昭和36)年に、わが国の大学では初めての学部として設置された基礎工学部は、機械工学、合成化学、電気工学の3学科でスタートしました。以来、時代の要請に応じて、生物工学科、情報工学科など従来の工学部、理学部の枠にとらわれないユニークな新しい学科を創設して、70年には8学科と1共通講座を持つ学部に成長しました。

その後、科学技術の進歩に合わせて材料工学科を物性物理工学科に、制御工学科をシステム工学科に改称するなどして拡充。さらに、97年には大学院重点化に伴って、電気工学科と物性物理工学科が電子物理科学科に、機械工学科、システム工学科、生物工学科がシステム科学科に再編され、化学応用科学科、情報科学科とあわせて学部を4学科、大学院を4専攻に改組しました。大学院は2002年の新研究科創設に伴って3専攻に統合され、2003年から「物質創成」「機能創成」「システム創成」の3専攻になっています。

教育システム

3年次から飛び級も

各学科に入学した学生は2年次に進学する際に、その学科の各教育コースに分かれ、それぞれの専門教育を受けます。コース志望の判断に役立つよう、各学科の1年次に「…科学序説」という科目があって、各コースの概要について学びます。また、1年次に全学科でコンピューターを使った情報リテラシー教育を行っています。

工学教育では、いわゆる問題解決型の授業(PBL科目)が今後重要になるとされており、基礎工学部ではいち早く2000年度から全学科で実施しています。これは、与えられた製作などの課題に対し、学生自らが考え、調査や議論を通じて独自の解決を図るという新しい形式の授業です。

3年次を終えた時点で学部を中退して大学院に進学する学生が多いのも基礎工学部の特徴のひとつです。