基礎工学部公開講座

大阪大学基礎工学部  公開講座「未来を拓く先端科学技術」

私たちの生活は科学技術によって支えられており、その進歩と密接な関係をもっています。特に日常生活に直接関係する機器や物質の目覚ましい発展と普及、情報技術の急速な進歩とそれにより得られる膨大な情報、生命の謎の解明と先端医療技術、これらに囲まれた私たちの日常生活を安全で豊かなものにするには、それにふさわしい教育と知識を備えることが必要です。このような環境の中、大阪大学基礎工学部では大学と地域社会との連帯を強めるとともに本学部の研究成果を発信する一環として、1979年以来37回にわたり公開講座を開催してきました。本年度(第38回)も、様々な立場から私たちの暮らしや社会と密接な関係をもち、そして明るい未来を拓く最先端の科学技術の成果とその意義を紹介します。 

平成28年度(第38回)公開講座「未来を拓く先端科学技術」のご案内

 

    • 期間:平成28年8月3日(水)~8月5日(金)
    • 会場:大阪大学基礎工学国際棟(シグマホール)
    • 講習料:7,500円 (3日間全9講義)  [※中学・高校生は講習料を免除します。]
    • 定員:120名
    • 申し込み:必要 [※平成28年度の講座は終了しました。多数のご受講ありがとうございました。]
    • 申込受付期間:平成28年6月17日(金)~7月14日(木)

  
 ※大学の講義を体験してみたい中学・高校生の受講も歓迎します。3日間の開催日程ですが、
  中学・高校生は、1日のみの受講でも大丈夫です。(講習料免除)

[申し込み方法]


 

■申込受付期間 平成28年6月17日(金)~7月14日(木)

(電話での問い合わせ受付時間: 月~金 9:30~11:30、13:30~16:30)

・平成28年度の講座申込みは終了しました。

 

■申込先および問い合わせ先

〒560-8531 豊中市待兼山町1-3

大阪大学 基礎工学研究科 庶務係

TEL: 06-6850-6131  FAX: 06-6850-6477

Eメール ki-syomu@office.osaka-u.ac.jp

  

[交通]


■公共交通機関を利用する場合

  • 阪急宝塚線蛍池駅より大阪モノレール(大阪空港始発 門真市行) 柴原駅下車、西北へ約500m 徒歩8分
  • 千里中央より大阪モノレール(門真市始発 大阪空港行き) 柴原駅下車、西北へ約500m 徒歩8分
  • 阪急宝塚線石橋駅下車、東口より南東へ約1.5km 徒歩20分

構内は交通規制のため、自動車・単車等での入構はご遠慮願います。
基礎工学部の所在地、交通案内、建物案内等は基礎工学部のアクセスマップをご覧下さい。
キャンパスマップ(豊中キャンパス) の番号27の建物が基礎工学国際棟(シグマホール)です。

 

[プログラム詳細]


 

  • 期間:平成28年8月3日(水)~8月5日(金)
  • 会場:大阪大学基礎工学国際棟(シグマホール)

 

 8月3日(水)

10:20~

開講式

10:30~11:40

生体ゆらぎで測る健康

生体工学領域 生物工学講座 准教授 清野 健

健康なヒトの心臓拍動リズムは安静時でも一定ではなく、一拍ごとにゆらぎがみられます。このゆらぎには生体機能の複雑な相互作用が反映されているため、その特性を読み解くことで様々な病気のリスクを予測することができます。この講義では、心拍リズムなどの生体信号の特性と健康の関係について紹介します。

◆見学会では、生体信号の計測に用いられている装置をご覧いただきます。

13:00~14:10

コンピュータでみる化学の世界 -量子化学と物質科学-

化学工学領域 反応化学工学講座 准教授 北河 康隆

最近ではコンピュータの中で、様々な化学現象をシミュレーションできるようになりました。これは、原子や分子の中の「電子」の様子が、方程式を解く事によって理解できるからです。今回はその原理を説明し、実際の物質科学への応用までを紹介したいと思います。

◆見学会では、実際に簡単なシミュレーションを行います。

14:30~15:40

「π電子」をもつ魅力的な分子の設計と機能

機能物質化学領域 合成化学講座 准教授 鈴木 修一

二重結合に関与している「π電子」は、電子物性、光物性、磁性などの特異な性質の起源として知られています。したがって、π電子に関する研究は基礎化学だけでなく、物質・生命科学に至る広い分野において重要な役割を果たしています。この講義ではπ電子がもつ魅力的な物性とともに、私たちを含めた研究の最前線を紹介します。

◆見学会では、合成化学の研究に欠かせない設備をご覧頂きます。

15:55~16:55

見学コース  1.清野准教授  2.北河准教授  3.鈴木准教授

 

 8月4日(木)

10:30~11:40

自ら考え適応するソフトウェアの実現に向けて

情報科学研究科 情報システム工学専攻 准教授 中川 博之

ソフトウェアの活躍する場面が広がり、今やソフトウェアは私たちの生活を支える存在となっています。これらのソフトウェアの多くは実世界の事象を扱うものであり、多様な環境下での柔軟な動作が期待されています。本講義では、環境に適応するソフトウェアを実現するための各技術について紹介します。

13:00~14:10

ソーシャルメディアにおける心理学
-心理はサイバー空間の行動にも影響を与えるのか?-

システム科学領域 知能システム構成論講座 准教授 土方 嘉徳

TwitterやFacebookに代表されるソーシャルメディアは、我々の日常生活にすっかり溶け込みました。これらのサービスではユーザに適したコンテンツや商品を推薦するレコメンドサービスが盛んに行われています。従来のサービスでは、ユーザのソーシャルメディア上での行動に基づいて推薦が行われているのですが、その行動にはユーザの内面に存在する心理が影響を与えていると考えられます。この講義では、ユーザの心理とソーシャルメディア上での行動の関係について、最新の調査結果と共に説明したいと思います。

◆見学会では、最新のWebインテリジェンス技術と拡張現実感技術を見ていただきます。

14:30~15:40

材料破壊を促進する水素の振る舞い -水素の可視化-

非線形力学領域 材料構造工学講座 准教授 堀川 敬太郎

金属中に水素原子が多く取り込まれると、金属の種類による程度の差はありますが、すべての金属が弱くなります(水素ぜい化)。材料の水素ぜい化を生じさせる作用については現代においても統一的な説明ができていません。その理由として、金属中に含まれる水素原子の拡散性が高く、分析が困難であること、などが挙げられます。本講義では、当研究室で開発した材料中の水素の可視化手法を中心に説明します。

◆見学会では、質量分析計付き超高真空材料試験装置、昇温水素分析装置、材料破壊装置など、実験装置を見ていただきます。

15:55~16:55

見学コース  4.田中講師  5.山田准教授 6.土方准教授
      7.堀川准教授

 

 8月5日(金)

10:30~11:40

DNA情報からよみとる生物進化とランダムネス

数理科学領域 統計数理講座 教授 下平 英寿

多様な生物種が共通祖先から枝分かれによって進化したようすをあらわすのが「系統樹」です。現在のさまざまな生物から得られるDNA配列を比較すると、これらの生物が過去にどのように進化してきたか予想できます。進化の過程ではDNA配列がランダムに変化すると考えます。そのランダムネスの法則性から確率論と統計学にもとづきコンピュータで系統樹を推定する数学的方法について紹介します。また、統計学を画像検索や自然言語処理へ応用することについても少しだけ紹介します。

13:00~14:10

私たちの時間を決めているもの -原子時計の最先端-

電子光科学領域 光エレクトロ二クス講座 講師 田中 歌子

時間を全く気にせずに生活している人はいません。ではその時間の最も基本的な単位「1秒」の長さは何で決まっているのか考えてみたことはありますか?実はセシウムという原子が吸収する電磁波のサイクルが基準となっています。原子時計とよばれるこの基準が採用されて約半世紀ですが、現在では他の原子を用いた更に高精度な方式への変更が議論されています。時間を決めているもの、その現状と最先端の研究を紹介します。

◆8/4の見学会では、量子エレクトロニクスグループの実験室でレーザー装置や原子を捕獲するための装置を見ていただきます。

14:30~15:40

分子1個は何オーム? -単分子エレクトロニクスの世界-

未来物質領域 新物質創製講座 准教授 山田 亮

究極の小型素子の実現を目指し、分子一つを使って電子素子をつくる単分子エレクトロニクスの研究が活発になってきています。講義では、原子一個や分子一個の電気抵抗を実際に測る方法や、分子一つをつかったダイオードなどの最近の研究事例を紹介します。

◆8/4の見学会では、実際の測定装置をご覧頂きます。

15:40~

閉講式

※閉講式の後、講師の方々と受講生が自由に話せる交流会を予定しています。参加費無料の茶話会です。