What's New

2016/11/25

2016-11-25 プレスリリースのお知らせ「廃棄物と水から“水素”を生成する触媒技術を開発 」(金田特任教授、満留准教授)

大阪大学太陽エネルギー化学研究センター金田清臣特任教授と大学院基礎工学研究科満留敬人准教授らの研究グループは、工業廃棄物であるヒドロシラン類と水から次世代エネルギーである水素を効率的に発生させる金ナノ粒子触媒を開発することに成功しました。

水素は、燃やしても二酸化炭素が発生しないため最も有望な次世代エネルギーの一つです。水素を安全に運搬する手法として金属に吸着させるなどの水素貯蔵物質が研究されていますが、これまで工業廃棄物のヒドロシラン類は水素貯蔵物質として注目されていませんでした。

今回、本研究グループは、ヒドロシラン類が安価かつ安全な水素貯蔵物質としての可能性をもつことに着目し、ナノ単位で構造を制御した高機能な金ナノ粒子触媒を開発することで工業廃棄物のヒドロシラン類であるTMDSやPMHSと水から高効率に水素を取り出すことに成功しました。さらに、反応液からの分離が簡単であるという固体触媒の利点を生かし、触媒を反応液に出し入れすることで水素発生のオン・オフの制御ができることを世界で初めて提案しました。この触媒系は熱などの外部エネルギーを一切必要とせず、室温・大気中で簡便に多量の水素を生成できます。またこの水素生成系は、ヒドロシラン、水、触媒から構成されているため、従来の加圧により水素を貯蔵するボンベなどと比べて非常に小型かつ軽量で簡単に持ち運びができるという利点があります。

これらのことから、今後、必要な場所で必要なときに、必要な分だけ簡単に水素エネルギーを取り出すことのできる次世代型水素キャリアシステム(ポータブル水素発生装置)としての応用・実用化が期待されます。

本研究成果は、英科学誌Natureの姉妹誌「Scientific Reports」に、11月24日(木)19時(日本時間)に公開されました。

リリース内容の詳細は下記ResOUをご覧ください。


ResOU「廃棄物と水から“水素”を生成する触媒技術を開発」