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2007-03-01

決め方と求め方を考える

柔軟な知的決定支援をめざして

教授 乾口雅弘、助教授 西 竜志、助手 鶴見昌代

乾口研究室(情報数理工学グループ)では、種々の状況下での意思決定を支援するための理論と方法を研究し、現実問題への応用をめざしています。問題設定と ともに人の望みや好みを数理モデルで表現し、合理的な評価基準や判断基準を定め、最適化を行うことの他、熟練者や専門家の知識や推論をモデル化し、決定支 援に役立てることを考えています。

結果が明確にわからない場合や現況がはっきりと把握できていない場合には、不確実性のもとで決定を下さなければなりません。本研究室では、ファジィ理論を 用いて不確実性を取り扱い、可能性と必然性といった概念に基づいた新しい決定方法を提案し、種々の問題設定での効率的な解法を研究しています。不確実性を 可能性と必然性で扱えば、問題が扱いやすくなることが多く、この性質を活かした一般化をめざしています。

また、複数の人が協力して事業や活動を行う場合、協力して得た利益やグループで要したコストをどのように配分・分担するかが問題になります。配分法は合理 的なものでなければ、事業や活動の参加者は納得しません。合理的な配分法を理論的に考察するのが協力ゲーム理論です。従来、簡略化された問題設定のもとで 配分法が議論されてきましたが、本研究室では、より現実問題に即した一般の問題設定のもとでの配分法を提案しています。

産業活動などで現れる生産計画、配送計画、スケジューリング、投資計画などの問題は、大規模離散最適化問題として表されます。このような離散最適化問題は 効率的に解けないことが多く、規模が大きくなるにつれ困難さは増加します。本研究室では、大規模離散最適化問題を取り扱いやすく規模の小さいいくつかの部 分問題に分解して解く方法を研究しています。求められる解の精度と計算効率性との両面で優れた解法を探究しています。

一方、データから特徴抽出や知識発見を行う基礎としてラフ集合理論も研究しています。


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