最新研究情報一覧

最新研究情報一覧ページ

2010.12.01

生命科学に対する化学からのアプローチ

損傷DNAの化学合成とそのDNA修復研究への応用

教授・岩井成憲、准教授・倉岡 功、助教・山元淳平

 DNA(デオキシリボ核酸)は生物の遺伝情報を保持し伝える生体高分子で、その機能はアデニンとチミン、グアニンとシトシンの間の塩基対形成に基づいて います。しかし、DNAは様々な化学反応を受けて化学構造が変化することがあります。このような化学構造の変化は損傷と呼ばれ突然変異を引き起こし細胞を 癌化させる原因となりますが、生物は多様なDNA損傷を修復する何種類ものタンパク質をもっています。  私たちのグループは損傷塩基を有するDNAを化学的に合成する方法を開発し、合成したDNAを使ってDNA修復に関...

詳細を見る [+]

2010.11.01

新しい量子臨界現象

臨界価数ゆらぎ理論の展開

教授・三宅和正、特任准教授・渡辺真仁、助教・鶴田篤史

量子臨界現象とは、基底状態(絶対温度ゼロ)にある磁性体に圧力を加えるなど外部変数を変化させて秩序を消失(自発的対称性の破れが回復)させるときに大きな量子ゆらぎが発生し、感受率、電気抵抗、比熱などの低温での振舞いに異常が現れる現象の総称です。 磁性が消失する場合の異常な振る舞いは1970年代半ばに守谷らによって提案されたSCR理論によって理解できることが分かっていました。磁気量子臨界で のいくつかの物理量の温度依存性は表の上半分(黒色)のようにまとめられます。しかし、20世紀末から、典型的な強相関...

詳細を見る [+]

2010.10.01

数理ファイナンス

より一歩進んだ金融市場の解析へ向けて

ファイナンス数理モデル研究グループ:教授・関根順、助教・永幡幸生

 我々ファイナンス数理モデル研究グループのテーマは、広く言うと数理モデルを用いた自然・社会現象の解析ということになりますが、関根(テーマ:数理・ 確率ファイナンス)と永幡(テーマ:統計物理に関連する確率論)が独自の課題を持って研究に取り組んでいます。また、学生の教育・研究指導や、研究者・大 学院生を対象にしたセミナーやワークショップなどの開催は、我々のみならず、数理計量ファイナンス講座の他の研究グループや金融保険教育研究センターとも 連携をとって行っています。  今回は関根の研究テーマである数理...

詳細を見る [+]

2010.09.01

多変量解析でデータを科学する:その2

「不完全データの分析」

数理科学領域データ科学研究グループ 教授 狩野 裕

 私たちの研究室がこのページに登場するのは2度目です(第1回目は2007年2月). 前回とは少し趣を変え,今回はデータ解析に重大な問題を惹き起こす「欠測値」に関する研究を紹介します.  サイエンスは良く練られた理論を実験や調査によって実証するというプロセスを経ます.ところが,本来あるべきデータが何らかの事情で手に入らないことが あります.これをデータが欠測(欠損)するといい,欠測を含むデータ全体を不完全データといいます.不完全データではどのような問題が生じ,それを克服す るにはどのように分析すれ...

詳細を見る [+]

2010.08.01

賢いシステムを創る

−円滑なコミュニケーションを支えるシステム解析技術

教授:飯國 洋二, 准教授:中静 真, 助教:川村 新, 助教:早坂 昇

 システム解析グループでは,信号システム解析の理論とその応用,具体的には,数学的理論を駆使することにより適応性・柔軟性を持つ先端的な信号システム 解析手法を開発し,特徴抽出,信号分解,画像変換を中心とする音声,画像,計測へ応用に関する研究と教育を行っています.  音声は人間にとって最も基本的なメディアであり,人と人とのコミュニケーションだけではなく,音声認識技術により人と機械のインターフェースとしても重 要です.円滑な音声コミュニケーションを実現するため,当研究室では「目的とする音だけ取り出す」...

詳細を見る [+]

2010.07.01

新しい電磁波領域の実用化を目指して

−未来の電波を使った通信とセンシング−

教授・永妻忠夫、准教授・高原淳一、助教・久武信太郎

 人類の電磁波開拓の幕開けは、19世紀末期から20世紀初頭にさかのぼりますが、その後、電磁波は情報通信、センシング、計測、エネルギー、医療など様 々な分野で私たちの生活を豊かにしてきました。とくに今、私たちのごく身近な存在になったFTTH(Fiber To The Home)と携帯電話は、この四半世紀にブレークした「光」通信技術と「マイクロ波」通信技術が支えています。これら光波とマイクロ波の境界の周波数に位 置する電磁波(100GHzから10THzの周波数)領域は「テラヘルツ電磁波(あるいはテラ...

詳細を見る [+]

2010.06.01

細胞と機械の融合を目指す次世代再生医療


三宅 淳教授、猪子洋二助教、杉本泰伸助教、木原隆典助教、袴田和巳助教

 失った体の機能の再生は人類の古くからの希望である。20世紀の末に幹細胞を用いる「再生医療」が出現し、ES細胞やiPS細胞など、幹細胞に関する研究の大きな進歩によって全く新たな医療の方法が作られた。当研究室では、再生医療のさらなる発展を目指し、遺伝子操作を含めた細胞特性の改変、得られた幹細胞の物理的な特性評価や検出技術の開発、さらに、幹細胞を医療に用いる上で、細胞の生育や組織への生着の研究を進めている。 しかしながら、再生医療にも限界はある。細胞技術では腕や脚のような複雑な構造を創り出すことは未...

詳細を見る [+]

2010.05.01

DNAを用いた バイオナノデバイスの創成


教授 川野聡恭、講師 土井謙太郎、助教 新宅博文

 DNAは遺伝情報を担うとされる生体高分子ですが、近年ではナノテクノロジーへの応用が注目されています。例えば、DNAの二重らせん構造をナノワイヤーとして配線に利用するなど、ナノメートルサイズの機能性材料が提案されています。  生体高分子を用いた最先端のバイオナノデバイス創成に向けて、当研究室ではナノメートルの世界における未解明の物理化学現象について応用数学、コンピュータシミュレーションおよび最先端の分子計測技術により研究を行っています。  DNAはさまざまな分子で構成されているため、その物性につ...

詳細を見る [+]

2010.04.01

乱流の骨格

— 不安定周期運動による乱流へのアプローチ —

教授・河原源太

 水や空気などの流体の運動状態は層流と乱流に大別されます。乱流状態では時間的にも空間的にも流れは複雑に乱れ、同じ運動が繰り返されることはありませ ん。水道の蛇口から勢いよく流れ出す水流や煙突から立ち上る煙の渦運動など、日常生活で目にする流れのほとんどは乱流です。  乱流の問題は物理学における未解決の難問のひとつとして広く知られており、その解明は理学的にも工学的にも重要な意義をもちます。乱流が難問とされる理 由はいくつかありますが、なかでも、乱流の示す複雑でカオス的な時空間構造の本質をいかにして簡...

詳細を見る [+]

2010.03.01

光と物質の相互作用の新奇な増強機構

— 高品質半導体薄膜で桁違いに高速な光応答を実現 —

教授 伊藤正、准教授 芦田昌明、招へい教員 一宮正義

 光と物質の相互作用の研究は、物理学の最も重要な課題の一つですが、光通信技術の発展にも欠かせないものです。増え続ける通信量に対応すべく、光で光信 号を制御する超高速全光スイッチが切望されていますが、高いスイッチ効率と高速応答は一般にトレードオフの関係にあるため、特に室温でこれらが両立するデ バイスの実現が難しく、新しい材料や物理機構がこれまで探索されてきました。本研究グループは、真空蒸着法の1つである分子線エピタキシー法でI-VII 族化合物半導体CuCl(塩化第一銅)の高品質薄膜を作製し、励起...

詳細を見る [+]

2010.02.01

撹拌槽内における流体混合現象の解明

−新しい情報流体工学を目指して−

井上研究室ホームページ

化学工学が対象とするプロセスには流れを含むものが多く、流体力学的な観点からの解析が不可欠となります。中でも撹拌・混合操作は、反応・分離とともに化 学プロセスの重要な単位操作の一つです。混合操作では、流体に付与するエネルギーを効率良く混合に変換することが不可欠であるため、様々な撹拌翼形状と混 合時間および所要動力の関係などに関する研究がこれまでに数多く成されてきました。しかしながら、流体混合は、外観は単純ですが、そのふるまいは極めて複 雑であり、撹拌槽内のいかなる要素流れが混合の鍵となるのかという...

詳細を見る [+]

2010.01.01

多様な有機金属分子触媒の開発

水素ガスを利用した効率的な光学活性分子合成法

有機金属化学グループ 教授 真島和志 准教授 大嶋孝志 助教 劒隼人

 我々のグループでは、有機化学と無機化学の学際領域の学問である「有機金属化学」の研究として、周期表の全元素について多様な有機金属分子を対象とした 「優れた分子触媒の開発」と「新しい分子素子を目指した機能性ナノ分子の開発」に関する研究に取り組んでいます。これらの研究を通して、新しい高選択的な 有機合成反応の開発や工業的に重要なオレフィン類の重合触媒の開発、新しい機能発現か期待される金属クラスターを用いたナノ構造体の構築といった機能性材 料としての実用化も視野に入れた研究開発を行っています。  生理...

詳細を見る [+]

このサイトについて
ページのトップへ