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音で集まる分子

音響応答性分子集合による安定流体の瞬時ゲル化技術の開拓
教授  直田 健

2006年07月01日

液体に音で合図を送ると、さらさらと流れてやむことがなかったはずの液体が瞬間的にプリンやゼリーのように固まる。科学者の想像を超えた新現象が、新しい洗濯バサミ型構造を持つ有機金属分子を構築することで生まれました。
この新分子は、ごく少量を有機溶媒に溶かしたときいつまでも安定な溶液状態を保ちますが、そこに数秒の超音波を照射するだけで、自ら「全員集合」して3次元のかごを作り瞬間的にそのすべてをゲル化させる特異な能力を持っています。
研究の結果、この新現象は(a)分子が音の合図を聞いてその一部が並び始める(b)音の合図が止んでも、残った分子が続々とその後ろに並んでいく、という先生の笛を聞いた子供が朝礼台に整列するのと同じ運動会の全員集合形式で進行することもわかりました。
これにより、先生の笛の音の調子が子供の並び具合を決めるように、分子も音響要素でその集合状態を制御できるという新しい原理が示されました。
今まで人類が遭遇したことのないこれらの現象は、将来の流体の流動性制御や分子集合に関する科学に新しい道を開くものと期待されています。

直田研究室ホームページ

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