未来研究ラボシステム

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未来研究ラボシステムの目的

基礎工学研究科では、異なる基盤専門の融合から新しい研究の芽が育つというこれまでの経験から、平成14年度より、専攻や領域の枠組みを超えた研究組織「未来研究ラボシステム (Multi-disciplinary Research Laboratory)」を設置し、未来志向型の研究や独創的な新領域の創成につながる研究を育ててきました。

そこでは、新しい原理原則から未来基盤領域の形成を目指す基礎研究、原理原則は確立していても技術的にはまだ萌芽的である応用開拓研究、複数の若手研究者で組織し学際的研究組織への発展を目指す若手研究、研究科の発展に寄与する新しいシステムや企画を含む教育的研究活動などを公募し、研究課題を選考しています。

採択された研究にはラボ長を置き、独立した研究室として活動できるように、研究費(平成26年度は総額840万円)の配分やオープンラボスペースの提供、RAの配置などの研究支援を行っています。また、本システムの特徴を生かして、学際融合を目指す国際化に向けた教育も推進しています。

これまでの活動の結果、非線形をキーワードにした学際融合研究拠点の形成、再生医療の産業化を目指した分野横断的な研究、物質循環とエネルギー利用システムを取り扱う環境調和型の先端科学技術の確立と循環型持続性社会を目指す総合環境科学の創成、ロボティクス研究と関連した文理融合プロジェクト、ナノテクノロジー、神経生理学および臨床医学を融合した細胞機能診断技術の創成など、本研究科発のユニークな学際研究が生まれました。

これらの取り組みは、本研究科の学際融合研究や国際交流推進の原動力となり、戦略的創造研究推進事業 (JST)、若手研究者海外派遣事業 (JSPS)、最先端・次世代研究開発支援プログラム (JSPS) などの採択や若手教員のプロモートにつながっています。

平成26年度には、未来研究ラボシステムで発展してきた研究拠点を格段に発展させるために、基礎工学研究科の附属施設として未来研究推進センターが発足しました。これを機に、未来研究ラボシステムでは、特に「若手支援」を主眼とする新たな体制をスタートしました。今後も国内外の研究機関等との連携を深め、さらに新しい学際領域を開拓していきます。