新教授紹介

- 岩井 大輔Daisuke Iwai
- 基礎工学研究科
システム創成専攻
システム科学領域
令和7年4月1日就任
主な研究テーマ
XR生成学:VR・拡張現実による物理世界とサイバー世界の融合
キーワード
バーチャルリアリティ,XR,ヒューマンコンピュータインタラクション,
コンピュテーショナルイメージング,知能化センシング
重点分野
プロジェクションマッピング,人間拡張,質感科学
研究内容の要旨
コンピュータが作り出すサイバー世界に没入するバーチャルリアリティ(VR)、物理世界にサイバー世界の自在性を取り込む拡張現実によって、人の五感や身体能力を増強したり、実世界を自在に塗り替える技術を深化させています。また、人の質感認識機構の解明を目指す新たな学問分野「質感科学」の創成にも力を入れています。ヘルスケア、デザイン、教育、訓練、遠隔対話、ヒューマンコンピュータインタラクション、デジタルファブリケーション、動物行動学といった様々な応用領域にアプローチし、生活の質 (QoL) 向上を目指して活動しています。


- 倉持 光Hikaru Kuramochi
- 基礎工学研究科
物質創成専攻
未来物質領域
令和7年4月1日
主な研究テーマ
先端的レーザー分光による凝縮相複雑系の反応ダイナミクスの研究
キーワード
物理化学、分子分光学、レーザー科学、光化学
重点分野
超高速分光、非線形分光、超短パルス光発生・制御、コヒーレント現象、光機能性材料、光応答性タンパク質
研究内容の要旨
分子の反応や物質の機能発現機構を根本から理解するためには、過程中に生じる電子状態や構造の変化、さらに媒体の動態を時々刻々と追跡することが不可欠です。私たちの研究室では、最先端の超短パルスレーザー技術に基づく超高速分光、非線形分光、顕微分光を開発・駆使し、基本的な分子からタンパク質のような複雑分子、さらには機能性材料に至るまで、多様な系における反応ダイナミクスと機能発現機構の可視化に取り組んでいます。これらの知見をもとに、化学反応や物質機能の背後にある精緻な動作原理の解明と制御を目指しています。


- 松原 正和Masakazu Matsubara
- 基礎工学研究科
物質創成専攻
物性物理工学領域
令和7年4月1日
主な研究テーマ
光で切り拓く革新的量子物性科学:対称性・秩序・機能の可視化と制御
キーワード
光スピントロニクス、量子物性、対称性、磁気光学、非線形光学、イメージング、メタマテリアル、マルチフェロイクス、多極子
重点分野
光・フォトニクス、ナノ・材料、量子、マテリアル、エネルギー、AI・情報
研究内容の要旨
光科学・量子物性科学・人工物質科学を融合し、物質の深層に潜む機能の解明と、新たな物理法則の創出に挑戦しています。特に、独自の非線形光学・磁気光学技術を駆使して、メタマテリアル、マルチフェロイクス、ナノ磁性体、強相関・トポロジカル物質など、物質内に潜む多彩な秩序・機能を高度に検出・可視化・制御することで、革新的な量子機能や光スピントロニクス機能の創出を目指しています。


- 吉川 雄一郎Yuichiro Yoshikawa
- 基礎工学研究科
システム創成専攻
システム科学領域
令和7年4月1日
主な研究テーマ
社会の一員として人・社会を支える社会ロボットの開発と評価
キーワード
社会ロボット、サイバネティックアバター、コミュニケーション支援、長期間相互作用,社会性、共感、信頼
重点分野
社会の中で人と対話するロボット、人同士のコミュニケーションを支援する技術、メンタルヘルス支援・療育
研究内容の要旨
人間社会の構造は変化し続けており、社会的弱者を含めた人々の健全な社会参加を支える技術の実現は喫緊の課題です。これに対し,社会の一員として、人を超えるパフォーマンスで人の果たすべき役割の一部を担い、社会の構成・維持を支える人工エージェント、すなわち社会ロボットの実現期待されます。そのようなロボットが個人に寄り添い、人と社会をつなぐ役割を果たすためには、より本質的な基本機能として、人のような社会性(社会的状況において人と関わる機能)の研究が必要です。これに対し本研究室では、社会ロボット学の研究を推進します。すなわち社会の一員として受容され、社会の構成・維持に貢献するロボットの要件は何か、社会ロボットが社会に導入されると何が起こるのか、またそれによりどのような社会問題が解決されるのかを研究していきます。
